白山ろく民族資料館
2004年11月7日 記
白山の麓白峰村。秋の緩やかな日差しの中に、遙かな時代にタイムスリップしたような光景が車窓に飛び込んでくる。幾十ものトンネルを抜けたあとだけにやたら目にまぶしい。この地は我が家から、車で40分。幾度となく訪れる地であるが、この地ほど村と呼ぶにふさわしい村もないだろう。春の山菜から冬のスキ−まで、時々に見せる素顔は、まさに癒しの空間そのものだ。この白山ろく民族資料館もそんな村にふさわしく、自然にとけ込んで全く違和感がない。勝山方面に右折すると、そこに広がるのはまさしく江戸時代の集落だ。
数百年の風雪に耐え、帽子のような茅葺きの屋根は、白川郷ほどの迫力はないが、大自然に順応したしたたかさと、揺るぎない自信を内に秘め、決して表にださないやさしさに覆われている。
長坂家(左)の便所。杉原家(右)の外観。

11月初旬。付近には、白山スーパー林道、一ノ瀬等の紅葉の名所があるが、ここは人も少なく散策するには最高の場所だ。
4軒の豪農の館の中でも、右上の杉原家とこの織田家は、ほぼ中央に建ち並び、相向かいに位置する。外壁の木の地肌と、黄色の漆喰壁が豪農にふさわしい。杉原家ではいろり端で茶をご馳走になった。
この日、紅葉でも撮ろうと白山を目指したが、実は今朝 お出かけ雑誌 に勝山の有名な蕎麦やさんの記事を見たからだ。以前から一度いってみたいと思っていたから、出かける理由がやっと見つかった。一人で出かけるには自分で自分に納得する必要がある。紅葉 蕎麦 トイレ と来ればやはりこのルート。山中の我谷ダムルートもあるが、やはり白峰ルートが今日の気分にふさわしい。
白峰から谷峠の長いトンネルを抜けて、ジャム勝山のスキー場を右に回るといきなり恐竜の赤ちゃんがお出迎えだ。恐竜博物館のたまご型ドームから生まれたようなアングルで写真を撮る。
今日のお目当て 勝山食堂 勝食さん。創業80年の蕎麦屋さん。蕎麦で有名店だが、カツ丼もほんとうにうまかった。実をいうと蕎麦よりもうどんの方が好物だが、土地を語るには蕎麦が一番だ。福井県はおろし蕎麦が有名で麺が堅く、しかも太い印象があるが、ここは細く腰は強いが堅くはなかった。気のせいか地元の中高年のお客さんが多くて、相当繁盛していた。おろし蕎麦とカツ丼セット価格1200円チャシュウラーメンも人気

勝山城博物館の入り口のラブリー牧場で食後のソフトクリーム。めちゃくちゃうまかった。それにしてもよくこんなお城を造ったものだと感心する。中には二度ほど入ったことがあるが今回はパス。
 

平泉寺白山神社に参拝。苔寺としても有名だが、秋はなかなか管理が大変だと見えて杉の小枝が散乱していた。
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