富山県岩瀬。富山港 岩瀬運河の近く、静かな住宅街に間口8軒ばかりの「森」家がある。この大通りは廻船問屋通りといわれ、森家をはじめかなりの問屋があった。説明によれば森家だけで200万両 今日の2000億円の財産があったそうだ。大通りはインターロッキングが敷き詰められ、重厚な縦格子が昔の旧家を思い起こさせる。中に入ると玄関から後ろの船着き場まで通り庭になっていて、吹き抜けの木組の梁が見事だ。
通り庭の突き当たりに土蔵が二つあり、扉には家紋と竜虎の鏝絵が描かれている。いずれも扉の内側に描かれていて、火災等の対策も万全のようだ。
森家には二つのトイレがあり、このトイレは通り庭と土の間にあり、主にお客専用として使われていたそうだ。ドアーは神大杉の一枚板が使われているそうだ。今は改造して実際に使っているが、往時のまま保存してほしかったのでとても残念だ。
鏝絵で思い出したが、石川県の吉野谷という町の民家に見事な龍の鏝絵賀描かれているのを思い出した。その龍は土蔵の二面の壁面を埋め尽くし、今にも動き出すかのような見事な鏝絵だったが、森家の鏝絵もそれに勝るとも劣らない。往時の海商がいかに財をなしていたかしのばれる。森家の前に富山県第一回のグッドトイレに選ばれた公衆トイレがあった。後ろに富山港展望台
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