金沢ひがし廓  志摩
金沢でもっとも情緒ある金沢ひがし茶屋街にある廓。ここでのお遊び代金、現代のお金に換算すると一席(ここではろうそく代ともいう)12〜13万するそうだ。ろうそくの燃え尽きる時間が約40分かかる事からろうそく代というそうな。なんとまぁ〜はかない言葉じゃぁござんせんか?
東茶屋街のメイン道路。歩いているとゆったりとした時間を感じる。今でも営業している店はあるのだろうか?昼間からは感じられない。ここは夜の世界なのだ。遊客はこのメイン通りから店に入る。遊んで店からでる時は、裏通りから出て行く。従ってこの街の後ろには必ず裏通りがあるのだ。お客同士決して顔を合わせない配慮からだ。この世界は表と裏の二重構造の世界なのだ。
入り口を入って一つ部屋を通りすぎると、10坪ほどの坪庭にでる。意匠を尽くした静寂な空間だ。遊客はすべて2階へ通されることになっていて、ほとんどの部屋から眺める事が出来る。
一階の奥の方に台所(左の写真)トイレ(右の写真)がある。既存のトイレを改修したものだが、漆塗りの板壁と漆喰壁がよく似合う。
トイレの廊下。檜の板張りの間に黒竹を挟んである。もとは土間だったかもしれないが、一般とは違う雰囲気だ。
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