福井県  おさごえ民家園

ここは福井県の各地域を代表する民家が6棟ほど復元されています。1800年代の台所
、便所等がきちんと保存されていて、大変勉強になるところです。

福井市の閑静な住宅街を通って、足羽川をわたりきると足羽山の麓。大きな川と山が金沢の卯辰山とどこか似ている。空からみるとたぶん島のように見えるだろうと思える小高い位置に、このおさごえ民家園がある。白山ろく民族資料館とよく似た雰囲気だが、便所に関してはこちらの方が非常にわかりやすく保存状態もいい。トイレの歴史を見るなら一押しの場所だ。

農家の外便所。作物の肥料として使うためですが、玄関のまえで、しかも
戸が半分というのがすごい。冬は何かで囲うでしょうが、それにしても
信じられないですね。半戸で思い出したが、昔の長屋は共同便所になって
いて、関東では惣後架(そうごうか)というんだそうですが、やはり半戸で
板張りの便所。これだけ開放的な便所になると外を通るときに咳払い
をして通らないとちょっと気恥ずかしい気がするんですが。
いわゆる、便所の咳払いですな。ちなみに関西では惣雪隠というそうな。


おさごえ民家園の5棟の建物には、必ず玄関の横に便所がある。その他に上便所も1〜2カ所あるので外便所とあわせると一軒で3カ所の便所があることになる。便所の石積みと、土間の褐色の色とがよくあっていて、大変懐かしい。


外便所
説明によれば、軒を出だし桁にして深くしたものが
多いが、これは雨や雪が便槽に入って、人糞の肥料
としての価値が下がるためだそうです。
今でもこのような外便所が各地に残っていて、石川県
でも多く見受けられます。


入園料250
大 人(15歳以上)           100円
中学生以下及び70歳以上・障害者の方
                       無 料
休館日 毎週月曜日
 
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