ここは福井県の各地域を代表する民家が6棟ほど復元されています。1800年代の台所 、便所等がきちんと保存されていて、大変勉強になるところです。
農家の外便所。作物の肥料として使うためですが、玄関のまえで、しかも 戸が半分というのがすごい。冬は何かで囲うでしょうが、それにしても 信じられないですね。半戸で思い出したが、昔の長屋は共同便所になって いて、関東では惣後架(そうごうか)というんだそうですが、やはり半戸で 板張りの便所。これだけ開放的な便所になると外を通るときに咳払い をして通らないとちょっと気恥ずかしい気がするんですが。 いわゆる、便所の咳払いですな。ちなみに関西では惣雪隠というそうな。
外便所 説明によれば、軒を出だし桁にして深くしたものが 多いが、これは雨や雪が便槽に入って、人糞の肥料 としての価値が下がるためだそうです。 今でもこのような外便所が各地に残っていて、石川県 でも多く見受けられます。