塗師の家 | ||||||||||||||||
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いらんかいねぇ〜 よっていかんかいねぇ〜
以前、何回目かの能登巡りの折、この塗師の家を見たくて探したことがある。しかし途中であきらめた。探しても予約が必要なことは知っていたし一般公開はしないと云うことも知っていたので 探す気力がなかっただけのことである。 しかし、今回「輪島塗と九谷焼のコラボでトイレ空間を作る」という企画のおかげで、念願のこの家を見る機会を得て飛び上がる思いであった。カメラもそのつもりで買ったし、古民家探索が趣味の自分としてはこれは絶対見ておかなければという思いであった。 ところが、前日激しい下痢に見舞われて、これはなんのいたずらか(´・ω・`)家内の制止も聞かず胃腸薬、消化薬、下痢止め、を飲んで何とか当日を迎えた
塗師の家にはすでにガイド役の女性がいて家を案内してくれた 玄関を入ると早速、蹲いのお出迎え。この下に水琴窟が仕込まれすずやかな音色を響かせていた。この音色を欄間の桟に音階として表現西国の水琴窟で有名なさるお寺では水琴にマイクを仕込んで館内に響かせていたが、それに比べてなんと控えめなことか 中は想像どうり朱に統一されていた。タタキの6枚の板は3枚の板を6枚に見えるように工夫されているそうだ案内嬢の話しぶりは丁重で好印象であった
座敷に案内されると随所に人をもてなす工夫がされていた輪島八景を表す雪見障子、貝殻に金箔を施した釘隠しなどの意匠に驚かされる 今回の「輪島塗りと九谷焼のコラボでトイレ空間を作る」という企画でもっとも見たかった塗師の家のトイレである長持ちを連想させるトイレである 入り口のかわいい図柄が重厚な色合いの中で何かほっとさせる 便器のすべてに漆が施され、便座には蒔絵に沈金の構図である床、腰はタイルに漆喰の壁である。漆は現在ではどんなものでも塗れるそうだ。天井は和紙を貼ってあった
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